薬事倉庫の運用と物流の基礎について|医薬品の物流ならフェイバリット

ISO13485
JQA-MD0138
東京メディカル物流センター
免疫分析装置の保守部品
における物流サービス
HOME > ブログ > 薬事倉庫の運用と物流の基礎について

ブログ

2024/03/15

薬事倉庫の運用と物流の基礎について

皆様こんにちは、株式会社フェイバリットの平本です。

弊社は医療機器・医薬品/体外診・動物用医薬品・化粧品・医薬部外品の物流を行っており、各センターの設備や特徴に合わせて様々なお客様の物流を担わせていただいております。
今回は私の自己紹介も交えて私が勤務しているセンターの話を中心にお話させて頂きます。

私が勤務するセンターでは主に医療機器(歯科機器や妊活用品)、医薬品/体外診断用医薬品を取扱っており、これから動物用医薬品の取り扱いが加わる予定です。医療機器、医薬品、と呼ばれる製品は使用用途や目的に応じて医療機器や医薬品として申請し、許可されたものが市場で販売されています。

例えば、弊社で医療機器としてシリンジと呼ばれる針のない注射器を取り扱っています。似たような製品で駄菓子屋さんに並んでいる食紅で色を付けた水飴が注入された物がありますがこれは“容器”として薬事倉庫以外でも取扱うことも可能です。

シリンジは薬剤を人体に投与する事に使用されますが、正しい容量を計れなければ人体に大きな影響を及ぼしてしまいます。
疾病の診断や治療、予防等に使用される医療機器はしなければなりません。医療機器は人の健康・生命維持へ関わるものであり、高度な安全性が確保されたものでなければならず、製品の設計・製造段階から薬機法に則って承認・認証や、製造施設等に対する許可・登録等の対応が必要です。

取り扱う製品に合わせ必要な設備や資格など私たちのような物流会社にも許認可が求められます。
医薬品と医療機器、体外診断用医薬品などそれぞれで異なる業許可が必要で、弊社では各センターで複数の業許可を取得しています。

中でも私が主に携わっているのは医薬品物流です。沖縄から北海道まで全国の医院から毎日くる患者様への医薬品発送指示に対応しています。

この荷主様で発送している数は、大手宅配便会社の地域営業所1日平均取扱い数をはるかに上回っているそうです。当然ですがその膨大な数を入荷->検品->保管->出庫->ピッキング->仕分け->包装->出荷検品し、かつ届くまで各工程での取扱品の数量管理を行っております。これを行うにはそれなりのノウハウが存在します。また弊社はISO13485を取得していますので、社内のルールが事細かく決められて動いております。

実のところ私は某製造販売メーカーからの転職組で自社工場から取引先まで商品を届ける自社内物流を経験してきました。またEコマース(ネット販売)開始により物流部門をアウトソーシングした経験もあります。

物流の経験・知識を人よりは持っていたつもりでしたが、恥ずかしながら全く話にならないレベルでした。やはり餅は餅屋なのです。

今思うと前職で物流部門をアウトソーシングしていた際に話に上がっていたことに『意味はこういうことだったのか』と思い出されることが多々あります。その反面、弊社クライアント様が 『何を考えているのか』本当は『何を言いたいのか』『何を求めているのか』は判るつもりです。

皆様ご存じの通り、あらゆる分野でお店などで商品を直接手に取って購入する機会が減り、EC通販などで販売・取引されて、物流を通って届けられるようになっております。
前職ではこのマーケットが大きくなっているのを日々感じざるを得ませんでした。
ある転機が私に訪れたことで、私は経験を活かせる弊社に辿りついております。

現在の私はクライアント側の経験と知識を生かし、物流を体感しながら経験・ノウハウを積上げている道半ばです。

そんな私ですが物流を基礎から理解するために購入した本があります。
既に物流会社と仕事をされている、物流に関わる仕事をされている方にとっては釈迦に説法ですが、物流で活躍されている方々が日々何気なく行っている仕事を体系的に深めていただける内容となっています。

有斐閣ブックス 「はじめて学ぶ物流」 (著者)秋川卓也/大下剛

タイトルはありがちな名前ですが、大学の授業で教科書として使うことを前提として発行しているようです。
かしこまらないで読めます。しかも最新の内容を織り込んで2023年10月10日に発行されたばかりです。

医療機器・医薬品/体外診・動物用医薬品・化粧品・医薬部外品の物流であれば、弊社にご相談いただければ幸いです。

精密機械部品物流

ブログ