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2016/06/24

定温物流にイノベーション!アイスバッテリーについて

みなさんこんにちは。業務推進室の新渕(ニイブチ)です。
突然ですが、医薬品・ワイン・野菜・アイスクリーム・魚に共通する物って
なんだかお分かりになりますか?
タイトルでネタバレしてしまっておりますが、定温での倉庫保管や輸送が必要な商材ということです。

倉庫保管については冷蔵倉庫・冷凍倉庫・空調倉庫、輸送については
冷蔵車・冷凍車・空調車といった、それぞれ建物や車に設備を有することが求められます。
但し、それらは「必要な時に必要な物を必要なだけ」という概念からは離れており、
足りなければ多くの投資が必要になり、多ければ使用されず無駄になってしまうというデメリットがあります。
またこれまであった保冷剤やドライアイスを用いての混載輸送は、
効果時間が限られており、途中で交換や追加をする必要がありました。
そこで登場したのが、アイスバッテリーです。

キャプチャ

見た目は保冷剤のような物なのですが、なんといっても特徴が素晴らしいです。
以下はドライアイスとの比較です。

IBシステム ドライアイス
1. 一定温度を保つことができる 一定温度を保つことはできない
2. 温度調節が自由にできる(マイナス25度~25度) マイナス78度からスタートする 温度調節はできない
3. 安全で(手で触ってもOK)環境にやさしい 危険性あり(手で触れない。やけどする。
4. 長時間、長期間の保冷保障ができる
(例:8枚のアイスバッテリー®を使用すると
+5度で一週間保つ)
長時間の保障は出来ない(例:12時間以上など)
冷蔵庫(マイナス30度)
に入れても解ける
5. 長時間の保冷の保障ができる 長時間の保冷には、予測がたてられない
6. 冷蔵庫に入れても溶けない 冷蔵庫(マイナス30度)に入れても溶ける
7. 湿度が保たれ、農産物・水産物・血液の
鮮度が長持ちする
傷みやすい農産物・水産物・医療品
(血液など)の運搬に良くない
8. 湿度は奪われない ドライアイスが溶ける際に、運搬物から湿度を奪う
9. CO2は放出されない ドライアイスが溶ける際に、酸素を奪い
300リットル程度のCO2を放出する
10. 3年間以上繰り返し使える 一回限りの使い捨て

(アイ・ティー・イー株式会社HPより引用)

利用方法はアイディアの数だけあります。
例えば、
・常温品、冷蔵品、冷凍品が混載で長時間でも輸送可能(160時間等)
・医薬品配送時に一定の温度を保つことが可能
・湿度が奪われないため鮮度を保つ商品(野菜、魚等)の輸送に最適
等です。温度が指定出来るというのも強みですね。

驚くことに車両への積載や20feetドライコンテナへも搭載することが可能です。
これにより車両からのCO2排出が軽減され、環境への負荷も抑えることができます。

弊社では、医療機器、医薬品、医薬部外品、化粧品の対応をさせて頂いておりますが、今後物流での活用を検討しご提案をさせて頂きたいと思います。
使用方法や運用など、気になる点がございましたら弊社までお問い合わせ下さい。

アイスバッテリーのテストを行いました記事はこちら

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