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虫よけスプレーと温度管理
みなさんこんにちは!フェイバリットの山本です。日に日に日差しが強くなり、暑い日が増え本格的な夏がもうそこまでという季節になってきましたね。
年々暑くなってきていて、日焼けとともに虫の発生も気になるところです。蚊は15℃以上から活動すると言われており、特に22℃から30℃が最も活発に活動すると言われているため今から注意が必要です。蚊に刺されるとかゆいだけでなく、デング熱やマラリヤ、日本脳炎といった蚊媒介感染症にかかるリスクがあるため刺されないよう対策することが大事です。
そこで今回は虫除けスプレーについて調べてみました。

虫除けスプレーには「医薬品」と「防除用医薬部外品」の2種類があります。
違いは有効成分である「ディート」の含有量と適用害虫によって決められています。
〇医薬品の虫除けスプレー
ディートの含有量が12%以上(持続時間6~8時間)
適用害虫:ツツガムシ、蚊成虫、ブヨ、サシバエ、ノミ、イエダニ など
〇防除用医薬部外品の虫除けスプレー
ディートの含有量が10%以下(持続時間3~4時間)
イカリジンの含有量5%と15%が一般的(持続時間5~8時間)
適用害虫:蚊成虫、ブヨ、サシバエ、ノミ、イエダニ など
このディート自体は無色透明の液体で危険物第四類アルコール類に該当します。歴史は古く、アメリカ陸軍で開発され、1946年に軍事用、1957年に民生用の使用が開始されました。ほとんどの虫よけスプレーで、主成分として用いられています。別名でN,N-ジエチル-m-トルアミドともいわれる原料です。保管条件が室温とされている原料ですので、日本薬局方の定義から1~30℃の間で保管となります。
ただ定義上範囲が定められていますが本当に1℃から30℃まで温度差があっては製品の品質に影響を及ぼす可能性がありますので、一定の温度に保たれた場所が望ましいです。
当社の倉庫は空調を完備し25℃前後の温度に保たれています。また、冷蔵や冷凍の温度帯で保管を必要とする原料もあり、当社の大和センターで対応が可能となっています。冷蔵庫は2~8℃、冷凍庫はマイナス10℃以下で保管が可能となっており、温度ロガーによる24時間のモニタリングもしています。
今年の夏は去年と同等の酷暑になる可能性があり、温度管理を伴う製品にとっても厳しい年になると思います。製品保管に不安を抱えていらっしゃるようでしたら一度フェイバリットにご相談ください。大和センターをご覧頂ければその悩みも解決できると思っています。薬事センターとして業務をお受けしておりますので害虫進入の抑制対策もしています。さすがに倉庫へ虫よけスプレーを噴霧するわけにはいきませんので、捕虫器や誘蛾灯の設置、定期的なモニタリングも行っており、その状況に応じて対策を施すなどしております。
虫よけスプレーのお話に戻りますが、虫よけスプレーは医薬品と医薬部外品の二通りがあります。もし物流の委託をされる場合も対応方法や運用方法がことなりますので、詳しい内容は下記のリンクより過去ブログをご覧いただけますのでご参考にしてみてください。
(医薬品の物流に関する情報)
URL:https://fv-tmlc.com/blog/5756/
(医薬部外品に関する情報)
URL:https://fv-tmlc.com/blog/7140/
フェイバリットではこのような医薬品、医薬部外品の保管発送や取り扱いが可能です。あらゆる特性や販売方法、保管方法に対応できるよう日々情報収集や勉強をして、様々なご要望にお応えできるよう準備しております。様々な実績がありますので、お気軽にぜひお問い合わせください。
ちなみにですが、虫よけスプレーは塗った皮膚に蚊が触れた時、有効成分が揮発することで寄ってきた蚊の感覚を麻痺させて刺せないようにしています。そのため塗りムラがあるとそこを狙って刺されてしまうので、まんべんなく塗るようにしてください。3時間程度で塗りなおすと効果的です。